社交ダンス
常にカップルが組み合って踊るスタイルのボールルームダンスの起源はヨーロッパ宮廷の舞踏会である。17〜18世紀にかけて、ヨーロッパ諸国の宮廷で典礼、儀式などの機会に踊られた宮廷舞踊から派生したもの。西洋においては社交界に必須のものとしてイギリスで大成された。
ワルツのルーツはヨーロッパの民衆の中で踊られていたダンスだと言われている。プロヴァンス地方で踊られていたヴォルトというダンスが始まりだという説と、南ドイツからオーストリアにかけての民族舞踊レントラーというがルーツだという2つの説がある。12世紀ごろから徐々に王侯貴族たちを魅了し、ルネサンスのころヨーロッパ各地で流行した。
ラウンドダンスが16世紀のエリザベス1世の頃まで続いた。その後ラ・ボルタと呼ばれる体をコンタクトして踊るカップルダンスが登場する。18世紀後半、ウィンナワルツで一対の男女がクロースホールドで踊るようになって以後、現在の形になった。
20世紀になって、ジャズの発生、ラテンアメリカン系舞踊の導入などで新しいダンスが生まれた。
近代日本でも欧米に習い、鹿鳴館時代に上流階級の間に社交ダンスが外交政策上の必要性から導入された。鹿鳴館にはカドリーユやウィンナワルツなどが輸入された。日本で一般に欧米流の社交ダンスが行われるようになるのは、1918年(大正7年)鶴見の花月園にダンスホールが開設されて以降である。第二次世界大戦後は進駐軍向けにダンスホールが多数開かれた。また、若い男女の出会いの場としてダンスパーティーが流行するようになった。
次第にディスコなど自由な踊りにおされ、社交ダンスは古臭いと見られる状況になったが、映画「Shall we ダンス?」(1996年)のヒットなどをきっかけにスポーツ的な一面も見直されつつある。現在は競技ダンスとして発達し、プロの競技会や世界選手権なども行われている。

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